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甲子園のOBからの応援メッセージ「2001年甲子園優勝キャプテン 日大三高・杉山智広」

大会運営や代表合宿のサポートが評価され、2020年女子野球アワードを受賞した東都大学準硬式野球連盟。また今年、関東地区準硬式野球連盟では女子選手の積極的な受け入れを表明しているなど、大学準硬式と女子野球には意外にも強い関係性があります。

これらの活動を先導している東都連盟の杉山智広理事長は、日大三高の2001年甲子園優勝キャプテン。21世紀最初の夏を制覇した日大三高は当時のチーム最高打率を記録し、秋のドラフトでは未だに同率タイ記録となる4名が指名されプロ入りしています。そのような記録にも記憶にも残るチームを控え選手ながらキャプテンとして率いた杉山さんは現在、準硬式野球と女子野球を繋ぐ架け橋となり、野球界のジェンダーレス化を目指し活動しています。

今回は女子野球と甲子園のどちらにも関わりが深い杉山さんに、大会開幕を迎える女子選手たちに向けて応援メッセージをいただきました。

優勝旗を受け取る杉山智広主将(2001年夏・日大三高)

【杉山 智広(すぎやま ともひろ)】
高校時代は1年夏、3年春夏と3度の甲子園を経験。控え選手ながらキャプテンを務め、2001年夏の全国制覇に導く。高校卒業後、「今度は選手として全国優勝を。」という思いで杉山さんが選んだ道は大学準硬式野球。日本大学準硬式野球部に所属し、2年時には捕手として全国優勝。4年時には全国準優勝、準硬式日本代表を経験。卒業後は母校である日本大学準硬式野球部のコーチを努め、現在は東都大学準硬式野球連盟の理事長を兼務。2020年の全日本女子硬式野球クラブ選手権での大会運営補助を機に、女子野球連盟と連携した活動を行っています。

“キャプテンに優勝旗を・・・” 甲子園優勝記念写真

ーー杉山さんにとって甲子園とはどのような場所ですか?

幸せなことに3回甲子園に出場させてもらいましたが、何度行っても鳥肌がたちます。身震いします。

芝生は絨毯みたいですし、土はスパイクを入れると「サク、サク、サク」と。本当に土と芝生が生きているという感じですよね。スコアボードの迫力や心地よい浜風、どこをとっても他の球場では味わえない、まさに別格です。

あそこに足を踏み入れるとどんな人でも震えると思います。いつでも。何回行っても。

決勝戦前、甲子園練習の様子

ーー夏の大会で後悔しないためにはどのようなことをやったら良いですか?

まずは「甲子園を目指せる」という今の気持ちを大事にしてもらいたいと思います。結果的には2チームしか甲子園には出られませんが、甲子園を目指し日々活動しているこの一時一時の過程が大事だと思っています。高校生活2年半で熱い思いで野球に向かい合っているこの瞬間を大事に、コツコツと背伸びはせず、できることを準備して試合に迎えてもらいたいなと思います。

夏の連戦は体力的にはきついとは思いますが、それが吹き飛ぶくらい「甲子園」という目標に対する思いは強いと思います。

あとは一戦一戦、どのチームも必ず成長していくので、その成長を感じながら目の前の一戦を戦っていただきたいなと思います。

ーー最後に、夏の大会を迎える49チームの選手たちに向けて、応援のメッセージをお願いします。

まずは甲子園を目指す今この瞬間を思い切り楽しんでください。

甲子園での決勝に進出した2チームには、大観衆と素晴らしい球場でプレーできる喜びを全面に出してもらいたいです。たくさんの笑顔と輝いた表情を楽しみにしています!

頑張れ!女子野球選手!!

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