2025.07.22

京都両洋高等学校vs新田高等学校

京都両洋6-1新田

投打の噛み合った京都両洋が逆転逃げ切り勝ち。決勝トーナメントに駒を進めた。

ともに3日前の大会初日に初戦を戦い、1-0の投手戦を勝ち上がった京都両洋と7-5の打撃戦を制した新田との対戦。試合は初回からスコアが動く展開となった。

先手を奪ったのは新田だった。1回表、1番・高橋さら、3番・松本花凛が四球を選んだ後に4番・高橋凛子がヒットで続いて1死満塁のチャンスを掴み、続く5番・工藤海咲の打球が相手エラーを誘って1点を先制する。

しかし、京都両洋がすぐさま反撃する。1回裏、1番・小南結依がいきなり2塁打を放って出塁すると、犠打で3塁に進んだ後に2死3塁となって「ピッチャーが立ち上がりに失点したのはキャッチャーの自分も含めての責任なので、ここで自分が打って周りを助けたかった」という捕手兼主将の4番・渡邊心が痛烈な打球でのタイムリー3塁打で同点。さらに四球、盗塁で2死2、3塁として、6番・刑部美沙希がセンター前へ2点タイムリーを放って逆転に成功した。

ここで終わることなく、7番・佐下橋茶香がヒットで繋ぐと、8番・村藤優希がセンターオーバーの2点タイムリー。大会初戦では2安打で1得点のみで、その初戦で殊勲者だった中村紗也が初回の守備で負傷交代するアクシデントがあったが、この日は初回から打者9人の猛攻で5安打を集めて5点を奪った。

リードを手にした京都両洋の先発・武田紗季は「最初はちょっと気負い過ぎたっていう部分があった」というが、2回以降は「周りが打ってくれるし、守ってくれるし、自分一人じゃないんだなって、気持ちを切り替えることができた」と完全に立ち直り、さらに尻上がりに調子を上げながら、2回から一人の走者も許さないパーフェクト投球を展開。打線が3回裏に8番・村藤のスクイズで1点を加えた中、快調にアウトカウントを重ねると、最終7回も3人で仕留めてゲームセット。7回を投げて1安打6奪三振無失点の快投を披露した。

敗れた新田は打線が2回以降完全沈黙。先発の工藤海咲が2回5失点で降板した後、2番手でマウンドに上がった山本心愛が力投を続けたが勝利には結び付かなかった。

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