
神戸弘陵 0-1× 岐阜第一(延長8回)
準決勝の第一試合は、3年連続の春夏連覇を狙う神戸弘陵と、2014年以来2回目の優勝を目指す岐阜第一の対戦。痺れる投手戦を劇的サヨナラで制した岐阜第一が決勝進出を決めた。
岐阜第一はここまで3試合に先発し、高い制球力で試合を作ってきた松井澪を先発マウンドへ送る。「緊張よりもワクワクが大きかった。楽しかったです」という言葉通り、笑顔を見せながら打たせて取るピッチングを披露した。
対する神戸広陵はこれまでの全4試合に先発し、0.43の防御率を誇る左腕・阿部さくらに先発マウンドを託す。松井とは対照的に、表情を変えることなく淡々と力強いボールを投げ込んだ。
両者ともに幾度か好機を作ったものの、1点が遠い展開に。試合は0-0のまま延長戦に突入した。
松井が8回表を三者凡退に抑え、迎えた8回裏・岐阜第一の攻撃。1死から2番・仲地希乃夏が中安打で出塁し、3番・松岡莉音が犠打を成功させて2死二塁に。そして、4番・毛利瑠花が2球目を左中間に運んで1-0のサヨナラ勝ちを決めた。
敗れた神戸弘陵の先発・阿部は、8イニングで12個の三振を奪う渾身の投球を披露。正捕手で主将の山本詠も、笑顔を絶やさずに最後までチームを盛り立てたが、甲子園の切符にはわずかに届かなかった。