COLUMN

大会コラム

2024.07.26

クラーク記念国際高等学校 vs 履正社高等学校

タイブレークにもつれた熱戦を履正社が逆転サヨナラで制し、2対1でクラーク記念国際に勝利して準決勝進出を決めた。

履正社・堀明日香、クラーク記念国際・菊田波音の投げ合いでスタートしたこの試合。初回はともに先頭打者がヒットで出塁したが、得点には至らず。その後クラークは2回に二、三塁のチャンスを作り内外野の間にフライを打ち上げたが、履正社セカンド・萩原そらが後ろ向きで好捕するファインプレーに阻まれてアウト。さらに3回も満塁と攻めるが後続が続かず。一方の履正社も2回はエラーで出塁するが無得点に終わった。

4回からは両校とも継投に入り、履正社が右田愛、クラーク記念国際が柴田栞奈がマウンドを託された。

そして5回、履正社は2本のヒットで2死一、三塁とチャンスを広げると、小財杏奈が強いライナーを放つが、クラーク記念国際ショート・角ひらりが横っ飛びで捕球するファインプレー。両校ともに堅い守りで投手を盛り立て、得点は許さない。

試合はそのまま7回を終了し、大会規定によりタイブレークに突入する。

延長8回、クラーク国際は無死一、二塁から犠打を試みるが、右田の好フィールディングで三塁封殺。盗塁失敗もあり無得点で終える。

その裏、履正社は犠打で走者を進めると申告敬遠で1死満塁となる。だが後続が見逃し三振、レフトフライに倒れて0-0のまま9回に。

クラーク記念国際は再び先頭打者が犠打を試みるも、またも右田の好守で三塁封殺。だが次打者の打ち上げた飛球をセンターとライトがともに譲り合う形になり捕れず、チャンスを拡大(記録はライト前ヒット)。その後2死となるが満塁のチャンスに途中出場の伊藤結月が押し出し四球を選び、1点を先制する。

 

そしてその裏、履正社は無死一、二塁からセンターフライで二塁走者が進塁すると、三塁への送球間に一度ベースに戻っていた一塁走者がスタートを切り二塁を陥れる好走塁。1死二、三塁と一打逆転サヨナラの好機を作る。

ここで履正社ベンチはスクイズを選択するが、投手前に転がった打球を柴田が冷静にホームへ送り、タッチアウト。

2死一、三塁と状況が変わったが、関思音がカウント3-1から振り抜いた打球は右中間への2点タイムリー三塁打となり、履正社が劇的な逆転サヨナラ勝ちを見せた。

右田は先制こそ許したものの最少失点で踏ん張り、4安打1失点と粘り強く投げ切った。

一方の柴田も力投を続けていたが、最後に手痛い一打を浴びてしまった。

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