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大会コラム

2024.08.03

【決勝】神戸弘陵学園高等学校 vs 花巻東高等学校

神戸弘陵が花巻東を3対0で下し、2年連続4度目の優勝。史上初となる2年連続の春夏連覇を達成した。

前半戦は神戸弘陵・阿部さくら、花巻東・千葉穂乃果の両先発が好投。4回までにともに1安打ずつと投手戦が続いた。

5回表、神戸弘陵は先頭の早川星佳が内野安打で出塁して2死二塁のチャンスを作ったが、牽制死で無得点。花巻東もその裏に2死から尾形ハルが内野安打で出塁するも後続が続かない。

試合が動いたのは6回表、先頭の小池美結が安打で出塁すると、津田美波の犠打で1死二塁とする。田垣朔來羽の放った打球はサードゴロとなるが、一塁への送球がカメラマン席に入ってしまい、二塁走者が生還。相手のミスで神戸弘陵が待望の先制点を挙げた。

ここで花巻東は菅澤陽向に継投。それでも神戸弘陵は矢島莉々果がレフトにタイムリーを放ち、リードを2点に広げる。

さらに神戸弘陵は7回表、中川爽と小池の安打で1死一、三塁と追加点のチャンス。この場面で津田がタイムリー内野安打を放ち、大きな追加点を奪った。

阿部は7回2死まで投げ、4安打1四球5奪三振で無失点の好投。最後は選抜大会優勝の立役者となったエースの伊藤まことにマウンドを託すことになった。

伊藤は最後の打者をレフトフライに打ち取り、ゲームセット。マウンドに選手が集まって歓喜の輪を作った。

神戸弘陵は6試合で無失点、無失策と鉄壁の守りを披露。阿部を中心に守り勝つ野球で全国の頂点に立った。

敗れた花巻東も初の決勝進出と健闘。スタンドからは甲子園出場を決めている男子硬式野球部が大声援を送り、選手たちを後押しした。

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