Column
大会コラム

スペシャル

OG選手からの応援メッセージ「淡路BRAVEOCEANS・中田友実」

1997年に始まり、今年で第26回大会を迎える全国高等学校女子硬式野球選手権大会。近年、全国各地の高校に女子野球部が誕生しており、昨年から決勝戦が阪神甲子園球場で開催されたことによって更なる盛り上がりが期待されます。

長い歴史を持つ本大会を戦ったOG選手からの応援メッセージ企画。今回は淡路BRAVEOCEANSの中田友実選手です。

【中田 友実(なかだ ともみ)】1995年5月15日生まれ。埼玉栄高校出身。
高校3年の夏の大会で全国制覇。高校卒業後は女子プロ野球リーグに所属し、最優秀新人賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞の受賞歴を持つ。2018年には第8回女子野球W杯日本代表として、大会6連覇に貢献。昨年から淡路BRAVEOCEANSに所属し、今季からはキャプテンを務めています。

☆選手権大会参加
第15回大会(2011年)
第16回大会(2012年)
第17回大会(2013年)

ーー高校夏の大会での一番の思い出を教えてください。

3年生の時に全国制覇したことはもちろんそうなのですが、準決勝の神村学園戦が個人的には記憶に残っています。その試合で先発した私は点をとられてしまい、バッティングでも結果を残せず、完全に負けゲームを作ってしまいました。

そんな中、回ってきたチャンスの打席。初球に手が出ず打席の途中で代打を送られて途中交代となってしまいました。すごく悔しくて、ずっと下を向いていましたが、私の代打で出場した後輩が逆転に繋がるヒットを売ってくれました。その時、「野球って本当にチームプレーだな」と改めて感じました。

悔しかったのに、本当に嬉しかった。

その後輩は次の埼玉栄高校のキャプテンになりました。今でもずっと感謝しています。

本当にありがとう!!

ーー現在の高校女子野球の盛り上がりをどのように感じていますか?

参加校も多くなり、レベルも上がったことにより、1戦1戦が更に大事になってきました。私たちが高校生の頃とは比べものにならないくらい活気が溢れていて羨ましいと思う気持ちと同時に、ここまで大きくなった高校女子野球の発展に私自身も携われたことが幸せだと思います!!

ーー夏の大会で後悔しないためにやっておいた方が良いことはありますか?

後悔はどうしてもしてしまうものだと思います。私自身、チームが優勝しても個人として後悔していることは山ほどあります。ただ、後悔を少なくするためには目の前のことから逃げないことが大事だなと思います!「ここまでやったら大丈夫!」と思うまで練習に取り組めているか。

試合では緊張で足が震えて思うようにプレーはできないけど、割り切って、「できなくて当たり前!」「できたらラッキー!」くらいに考えれば、心は軽くなるのではないかなと思います。

ーー夏の大会に臨む女子選手に向けて、応援メッセージをお願いします。

皆さん1人1人が、ヒーローです!

グラウンドに立っている人、ベンチにいる人、スタンドにいる人、声援を送ってる人、全員が輝く舞台です!

振り返った時に幸せだったなと思えるようなそんな熱い夏にしてください!

月別アーカイブ